何が変わったか
前回のMarket WatchではMETAc/USDCを657.17%(base 73.96% + reward 583.20%)、TVL 945,928ドルとして観測していた。今回のDeFi Terminal表示は826.43%へ169.26ポイント上昇し、reward成分は760.20%へ177.00ポイント拡大した一方、base成分は66.24%で大きくは伸びていない。TVLは約92.74万ドルで前回観測比約2%低い程度にとどまり、今回のheadline APY上昇はTVL急減よりもincentive側の変化で説明される。ただしDefiLlama RWA画面は依然657.17%を表示しており、更新タイミングの非同期性が残る。
なぜ重要か
tokenized stock LPの高利回りが株式tokenの取引feeだけでなく、AERO等の外部incentive配分に強く依存していることが改めて確認できる。METAcではbase成分が60%台で推移する一方、reward成分だけで700%を超えており、headline APYをorganic fee yieldとみなすことはできない。また、同じ基礎データを参照する集計面でも169ポイント超の表示差があるため、短期の年率表示は観測時刻と表示面を固定して読む必要がある。
根拠
- DeFi Terminal — Aerodrome Slipstream USDC-METAc — 観測時点の表示はAPY 826.43%、base 66.24%、reward 760.20%、TVL約927,400ドル。ページはデータソースとしてDefiLlamaを明示している。
- DefiLlama — METAc RWA dashboard — 同時刻帯のRWA集約表示はAerodrome Slipstream USDC-METAcをAPY 657.17%、base 73.96%、reward 583.20%、TVL 945,928ドルとして表示しており、DeFi Terminal表示との差は169.26ポイントだった。
- Beefy — Tokenized Stocks on Base — BeefyはBase上のtokenized stock liquidityについて、Aerodrome emissionsが週次gauge voteで配分されること、Beefy側には別途Merkl USDC incentiveやmooBIFI boostがあることを説明している。
留保
DeFi TerminalはDefiLlama由来データを表示しており、両画面は独立したデータ提供元ではない。今回の826.43%と657.17%の差は、少なくとも一部がcacheや更新時刻の差による可能性が高い。表示APYは年率換算された短期変動値で、swap volume、concentrated liquidityの稼働range、TVL、AERO gauge配分等により急変する。tokenized stockにはissuer/custody、適格性、mint/redemption、米株参照価格が24/5である一方DEXは24/7で動くことによる価格乖離、concentrated liquidityのrange外れ・impermanent loss、smart contract等のリスクがある。BeefyのMerklやmooBIFI incentiveはBeefy CLM側の追加層であり、Aerodrome直LPのreward表示と同一ではない。
開示
本稿は公開市場の観測記録であり、売買推奨ではありません。