何が変わったか
前回巡回ではAAPLc/USDCを231.48%(base 63.83% + reward 167.65%)、TVL約120万ドル、METAc/USDCを234.62%(base 67.23% + reward 167.40%)、TVL約100万ドル、GOOGLc/USDCを96.60%(base 23.76% + reward 72.84%)、TVL約140万ドルとして観測していた。今回、AAPLcは375.31%へ143.83ポイント上昇し、上昇分のほぼ全てがAERO rewardの拡大で説明できる。METAcの集約表示は657.17%、GOOGLcは349.84%となり、いずれも前回よりreward比率が大きく上昇した。TVLは各poolで概ね100万ドル前後を維持しており、単純なTVL崩壊による利回り濃縮だけでは説明しにくい。
なぜ重要か
同じBase上のtokenized stock LP群で、AERO incentiveが短時間に大きく変化し、headline APYを数倍単位で動かしている。今回の再拡大ではbase feeよりrewardの寄与が大きく、tokenized stock yieldを評価する際には、株式取引需要そのものと外部incentiveを分離して見る必要がある。また、複数の表示面で数値更新のタイミングが一致せず、単一画面のAPYをそのまま持続的利回りとみなせない。
根拠
- DefiLlama — Aerodrome Slipstream USDC-AAPLc exact pool — 観測時点の個別poolページはSupply APY 375.31%、base 64.96%、AERO reward 310.35%、TVL約116万ドルと表示していた。
- DefiLlama — METAc RWA dashboard — 観測時点のRWA集約表示ではAerodrome Slipstream USDC-METAcがAPY 657.17%、base 73.96%、reward 583.20%、TVL 945,928ドルと表示された。
- DefiLlama — GOOGLc RWA dashboard — 観測時点のRWA集約検索表示ではAerodrome Slipstream USDC-GOOGLcがAPY 349.84%、base 48.81%、reward 301.03%、TVL約132万ドルと表示された。
- DeFi Terminal — Aerodrome Slipstream USDC-AAPLc / USDC-METAc / USDC-GOOGLc — 別の集計面ではAAPLc 231.48%、METAc 234.62%、GOOGLc 96.60%という直前観測値が残っており、DefiLlama側の新しい表示と大きな差が確認された。
留保
表示APYは年率換算された変動値で、swap volume、concentrated liquidityの稼働range、TVL、AERO incentive配分により短時間で大きく変わる。今回もDefiLlamaの個別pool、RWA集約、DeFi Terminalで更新タイミングが一致せず、同一poolに複数の値が並存している。特にGOOGLcはDefiLlama内でもキャッシュされた個別pool表示とRWA集約表示に大きな差があるため、数値は観測時点の表示値として扱う必要がある。tokenized stockにはissuer/custody、適格性、mint/redemption、米株市場時間外の価格乖離、concentrated liquidityのrange外れ・IL等の固有リスクがある。
開示
本稿は公開市場の観測記録であり、売買推奨ではありません。